江戸時代(1760年代)代々尾張藩の刀師として仕えていた。笹屋太右衛門が9代桑名藩主松平(奥平)忠啓の時代の頃に伊勢國桑名藩城下、東海道筋吉津屋町に移り桑名藩武士の刀師、刀商とし商いを始める。
二代目笹屋松兵衛の頃には刀だけではなく、刀の鞘、鍔、刀の装飾品等も扱い始めていた。
三代目 笹屋治兵衛は一八四〇年頃から、藩士の刀、鍔、鞘だけでなく町衆の方にも
呉服、和装小物の商いを始める。以後幕末、明治維新を迎える。
(当店に残っている一番古い商いの証文、ならびに仏壇の奥の仏像の裏側に年号、住所、
笹屋治兵衛の文字が記されてましたのが嘉永三年一八五十年なので創業年と決めたようです。
先代、先々代から話は聞いてはいましたが、詳しく調べたところ当家の菩提寺の過去帳により
一七六六年に初代太右衛門が尾張藩から桑名藩に移ってきたことが判明いたしました。)
江戸時代は蒲団の商いはほとんどなかったと思われ、刀の商い、呉服、和装小物、刀の鍔、鞘、飾り物などの商いで家業を続けさせていただいたと先代、先先代からの言い伝えで聞いてまいりました。幕末に笹屋(笹治本店)が生き延びたのは、その時代に必要とされた品の商いをしていたことが大きな要因だったと思います。
明治九年 廃刀令が発せられると刀類は影をひそめ、呉服・和装小物、綿布・蚊帳・真綿・綿の打直や仕立てを始めた。当時のふとんの表生地は着物の古着で、打ち直しを何度か繰り返して使った時代だった。以後蒲団は吉津屋町で、呉服関連は常盤町で店を構え商いを続ける。
ふとんが大きく変わったのはやはり昭和二〇年以後であり、店にも手作りふとんを作って並べ、蚊帳、毛布、マットレス、カバー、綿布、天竺、さらし、枕などを扱うようになった。
昭和50年頃からの笹治は伝統をのこし、新しい質の高い眠りの寝具を求める
金襴緞子のご婚礼寝具や普段のふとんはほとんどが手作りの品ばかりであったが、時代の変化とともに既製品が多くなり、昭和60年代より当店も手作りふとんの注文だけではなく、以前より太いパイプのある寝具のトップメーカー京都西川の指導と応援も有り、ブライダル寝具、羽毛ふとん、真綿ふとん、家庭用電位温熱治療器ローズテクニーの販売をはじめ、特にローズテクニーは当店のメイン商品となった。
平成25年10月に戦後からの店舗に代わり、新しく店舗を建て替え、店舗すぐ前に駐車場5台を完備させたので、車でお越しのお客様から止めやすいと好評です。
■今の時代
寝具店もすべてのお客様の多様なニーズにお答えできない点も有りますが、
ふとん屋の原点 であります
1 手作りのふとん、ふとんの仕立て直し、羽毛ふとんのリフォーム等
昔からメンテナンスの部分も大事に守り
2 以前からずっと取引のある寝具のトップメーカー西川の本物志向の
素材にこだわった商品もお客様に提案させていただきます。
これからも自分の身の丈に合った商い、また末永くつかう寝具だからこそ、
さらに質の高い眠りを追求した寝具寝装品を提案いたさせていただきます。
住み込みの従業員さん8人、通いの方が3人の時代もありました。
西暦1980~1990年代の店舗
旧店舗 西暦2000年の大改装
平成25年に新築! |
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901 ➡ 501 ➡ 22-0501 と変わってきました。
こちらの証文は「勢州桑名吉津屋 笹屋治兵衛」と記されています。
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七代目 笹 屋 治 兵 衛
お店紹介
店舗 | 笹 治 本 店 (ささじほんてん) |
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店舗住所 | 三重県桑名市吉津屋町57番地 |
電話番号 |
📞0594-22-0501 |
ホームページ | http://www.futon-sasaji.com/ |
創業 | 嘉永三年 (1850年)尾張藩から桑名藩吉津屋に移りついたのは1760年代 |
店主 | 服部 年治 (7代目笹屋治兵衛) |
取扱い商品メーカー | 京都西川/西川産業/西川リビング/☛西川株式会社に統合されました |
アクセス | 地図で確認できます |