少しずれると座布団を並べたとき柄が揃いませんので、できるだけ合うように裁断いたします。今の反物は作る数が少ないので、断ち間違えますと代わりがありません、し、反物生地の余裕もほとんどありません。断ち間違えのないように何度も何度も測り、合わせてみて裁断します。私が家業を継いでふとんを作るようになった頃は、すべてのふとんが笹治手作り、オリジナルでした。既製品のふとんはほとんどなかった頃ですから、作る仕事は膨大な量でした。今は羽毛ふとん、羊毛敷き布団、クッションなど既製品が多いので作る仕事は少なくなっていますが、それでも敷き布団は結構ご注文いただけます。
今回はとくに座布団ご注文が2件ありましたこと、非常にありがたいことです。
さて話は戻り Bさんのご注文のお座布団は丸紋ひとつ柄です。
この生地は柄合わせも簡単、おまけに裁断位置の線が入っています。
こちらは 二度測って一度に断つ ですが、
Aさんの反物は 千度(?)はかって一度に断つ!!ぐらいのつもりで仕立てます。
反物産は産地織元によって切る位置の線が入っていたり入ってなかったり
また反物の長さに余裕があったり、ほとんどなかったりいたり違いますので、特にAさんの反物は裁断位置の線なし、生地の余裕もなしでしたので
横の並びの位置を合わせなければならないか時間がかかりました.
昔は婚礼寝具はほぼこの調子、ましてや納品の時間が限られてまして、おまけに、作る量がたいへん多かったのでたのでもっと大変な忙しい時期だった
ことと思います。
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